第2章 かざぐるま
ーーー····
「中也、生まれてきてくれてありがとう···」
「···かあ··さん」
ーーー····
「首領に色々読んどけって言われたんだよ」
俺は太宰の隣をすり抜ける。
ふわ···
(···この匂いだ···優しくて··)
コッコッコッ····
(変な中也···)
「太宰さん、首領が待ってますよ。」
「手握って」
ぎゅっ···
ーーーーー·····
ぺらっ···
(へー···かざぐるまって子供が遊ぶ玩具か···)
部屋に戻り調べる。
祭りには色々とあるらしいが
俺にはどうも かざぐるまが気になる
ぱたん
(祭り、見てみたい。)