第3章 こわれたこわれた
パタン
「遅い」
「すみません太宰さん」
「········」
「どうしました?」
「中也はいつ治るの」
きょとん····
(心配してる)
「大丈夫ですよ明日あたりには起きれると思います」
「そ」
くるっ
コッコッコッ····
(何やかんや太宰さんも心配してるんだな。)
ーーーーー······
後日
「あー!やっと動ける!」
「熱も下がってますね。だけど病み上がりなので無理はしないように」
「····ずっといてくれたのか?」
「はい、仕事の合間を見ながらですが、何かありましたか?」
「いや····俺には昔の記憶がないからよ····夢で見た事が実際にあったんだなって···なぁ」
「はい」
「手····繋いでいいか?」