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汚れつちまった悲しみに -花-
第3章 こわれたこわれた
さすさす
「咳、大丈夫ですか?」
げほっ
「あぁ、なんとか」
「水分取りましょ」
「夢を見た···」
こぽぽ···
「夢?」
「俺が走って、誰かに抱きついた夢··幸せだった」
すっ
「それは確かに幸せな夢ですね」
中也さんは最初の頃より表情が柔らかくなった
それが私には、嬉しい
例え人外であろうと
すっ···
「天音?」
「風邪良くなりますように···」
小さい時お母さんがしてくれた。おまじない
チュ
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