第9章 あわあわ
「そして嵐に巻き込まれ···」
「貴方は海岸にたどり着いた」
「違うんだ、あの嵐の夜に···」
私を呼ぶ声がした
優しく
ーーー··生きてください
「それは、女神様が助けてくれたんですね。私の屋敷に花が咲いています。それを毎日女神様がいる海に流しましょうか?」
「そうだね、そうしよ。あっでも花は私に選ばさせてくれないか?」
ーーーー···
きらきら
「シーラカンスにリュウグウノツカイ。凄いですね中也さん!」
「怖くないのか?」
「怖くありませんよ、中也さんと一緒ですから!」
かああ!//
「はっきり言うな!//(俺だって)」
暗闇は怖くて、夢は真っ暗の中に俺がいるだけの世界が
最近は天音を見る
優しく手を繋いで、包んで
「生まれてきてくれてありがとう」
って言うんだ。