第9章 あわあわ
「ほんとだな。···深海魚って形が違えど同じ魚」
「人魚姫がいた海にも深海魚はいたはずです。中也さんが王子様で私が人魚姫」
「天音が人魚姫だったら俺は大変だな笑」
「もう!どう言う意味ですか~!?//」
「でも。···人魚姫は幸せだったか··」
「人魚姫は幸せでしたよ」
「何でだ?好いた奴の為に自分の声を失ってまで生きてきたのに···其れが無駄になるんだぞ?」
「そりゃ、声を失って何も言えないのは辛い話ですが···知ってましたか?人魚姫にちょっとした続きがあるんです」
ーーーーー····
「この花でいいんですか?」
「うん。この花を育てたいんだ」
「とても、綺麗ですね」
「あの嵐の夜、意識が遠のいていく時に」
ーーー···生きて
(初めて見た時からわかっていたんた)