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汚れつちまった悲しみに -花-

第9章 あわあわ



(人魚姫は姉さん達から渡された剣を使い王子を刺せばその血で戻るって書いてあった)

泳ぐ魚達

王子の隣にいたかっただけなのに代償がデカすぎる。

(天音は俺の隣にずっといてくれるってあの夜囁いた)

その契約は誰とのだ?
首領?太宰?


「中也さん」

はっ
「あっ!··悪い」

「また考えていたんですか?」

「別に考えてねーよ」

「中也さん。」

「なんだ?」

「次、行きましょ」

握られた手はあったかく、俺達は歩き出した。


ーー··この剣を王子に刺して。

ーー··その血を浴びれば貴女は人間から人魚姫に戻れるのよ!

「ーーーー」

王子を殺す。


ガチャ
キイイイ

「···(安らかな寝顔)」

握りしめた手に剣
私はどうすればいいのか分からない。
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