第9章 あわあわ
「······!」
一面だらけが青い
小さい魚や大きい魚がこれでもかといる
(中也さん楽しそう)
足と声の無くし物をした人魚姫
ただ王子様といられればよかった
····だけなのに。
「ーーーー!ーーーー!」
声が出ない
「ーーーーーーー!」
足が痛い
「なぁ。」
「はい」
「···人魚姫は海にいた方がよかったのか?」
「中也さんはどうしたいと思いますか?」
「俺は····わからない」
「私も··分かりません」
「えっ」
「だって。私達はこうして一緒にいますからね」
「ーーー///ばかやろ」
「ふふっ···とても素敵ね」
「····うん、綺麗だな」
ーーーー···君に言わなければならない。私はこの方と結婚をしようと思う
「ーーーーー··っ」
人魚姫は初めて"涙"を覚えた