第7章 わたしはネコであり、悪魔である
ぴっ···。
「よし焼いてる間に片付けしながらお店の準備し···」
からんからん♪
「?、まだ開店前なんだけどな」
ぱたぱた
「すみません。まだ開店前····大宰さん?」
「まだ開店前なの?」
「は、はい!」
『········』
気まずい。
「あのさ、今日の店番は天音だけ?」
「はい、シグマさんはカジノが忙しくて··まぁひとりでもある程度は出来ますし。大宰さん紅茶飲みますか?いれてきますね」
「天音··!」
「はい?」
「···今日の店番··私も手伝うよ」
「····は、はい」
それが、悪魔の主
太宰治が初めて触れた人間であった。
「そ、そしたら大宰さん先ずは、コート?を脱いでエプロンしてくれますか?」
「やった事ない」
「あー··、なら失礼しますね」
コートを脱いだ大宰さんの上からエプロンを付ける。