第6章 こども
しばらく太宰さんがふたりに増えて
国木田さんの怒りが更に増えた
私は変わらず色んな所でアルバイト
行先を教えてないのに何故か必ず小さい太宰さんがいる
ちょこん
「やーだー!」
「泣かないでください太宰さん」
「私も行く!静かにするから!」
「ちゃんとお利口にしてくださいね」
ぎゅっ
「はーい!」
ぽんぽん
(子供のまんま)
「天音は···小さい私が消えたら泣く?」
「いきなりどうしたんですか?」
ふるふる
「なんでもないよ~。じゃ帰る時呼んでね!」
パタン
(自分を分かってるのかな?)
☆☆☆
ガチャ
「ただいま」
ぎゅっ
「おそーい。大人の治寂しかったよ」
「安心したまえ。小さい私がずっといたからね!」
「此奴きらい」
「露骨な反応」
「小さい私も大人は嫌い~でも天音はだーいすき」
ぎゅっ
「ありがとう」
ぶわわっ
「大人も好きだもん!」