第6章 こども
コトッ
「夕飯出来ましたよ」
「ありがとう、やっぱり天音のご飯がいいね」
「そうですか?太宰さんの周りにはいつも綺麗な女性ばかりいるからてっきりその方達からも夕飯とか食べてるのかと」
「食べてないよ、みんな心中誘うも逃げちゃうからね」
「あはは(そりゃ、死にたくないもの)」
死にたくないもの
太宰さんは··
すっ
「天音?」
「ついてますよ」
死にたいのかな?
カチャ
(···出されたお茶)
一瞬見せた悲しい顔
ぱたぱた
(普段なら私が抱きしめるのに今はこーんなに小さい··どうしたら戻るんだろ···早く押し倒したいのにさ~)←
ぞわっ
(なんか寒気がした)