第6章 こども
たたた
「お疲れ様です天音さん」
「お疲れ様です敦くん」
きゃんきゃん
「敦くん!天音くんに私の魅力を伝えてくれ給え!」
「敦くんこの子は迷子?」
ぽり···
「嗅覚が強い僕から言うのもなんですがこの子は紛れもない太宰治さんですよ」
ふんす!
「ほらどうだ!」
「この子が?太宰さん?」
「うん」
くん
「天音」
「お疲れ様です鏡花ちゃん」
「異能力が無能化されるから紛れもない本人」
「おー···えーーっと···すみません!」
ーーー····
ぎゅむーー···
「あの、太宰さん?夕飯作れませんよ」
「さっきのお返し」
あれから私の家に太宰さんが来た。
最初は問題ないと思えたが、
チャイムがなりドアを開けたら
ちょん
「お世話になります!」
「?!」