第6章 こども
「立原さん!」
ぴたっ
「どうした?」
「お誘いありがとうございます。待ってますね」
「おう!」
この笑顔が見たいから俺は誘う
ーーーーー······
ガチャ
「ただいま戻り···!」
ぼふっ
「おかえり!天音!」
きょろきょろ
「太宰さんの声はするが見当たらない··」
カチャ
「おつかれ、天音···下を見ろ」
「下?」
ぎゅぎゅ~···
「やわらかーい···」
「僕どうしたのかな?お母さんとはぐれたから国木田さんに連れて来てもらったのかな?」
「天音、よく見ろ」
じー···
「私だよ!太宰治!君の彼氏さ!」
なでりなでり
「そっかそっか~僕は面白いね~」
「ちょっと天音くん!」