第2章 あいあい
きょとん···
(死ぬ理由が知らない)
なんだ?
「もし何か話があればいつでも私にお話してくださいね、基本的に雑務していますが。失礼します」
コッコッコッ···
丁寧に挨拶をして私は歩き出す
太宰さんの足音は聞こえず、
曲がり角を曲がろうとしたら
だっ···!
「待て!」
ぐいっ
「!?」
太宰さんに肩を掴まれ無理やり向き直された。
はぁ··はぁ
「····(何で呼び止めた)」
「どうしましたか?、太宰さん」
「···よ」
「?」
「···名前で」
呼んでよ。
それは初めて太宰さんらしくない、答えだった