第5章 ****
「おーそーらーの··ほーしーよ··」
ぽん···ぽん····
「いや····だ···行かないで····」
「怖くないよ、こわくない、こわくない」
家族と違う匂い
声
あたたかさ
「···君は····」
「私は治を守る人ですよ、ベッドに戻りましょ··まーばーたーき、しーてーは···」
「僕を···守る···あの人から··僕を···」
ガクッ···
「····寝た、みたい運びますか」
起こさないように、怖がらせないようにベッドに寝かせ冷タオルを被せる
(太宰さんの昔は知らない、でも嫌な事を経験しているのは分かる)
マフィア幹部でも過去を嫌い進む人もいる
ひやっ···
なでなで
「ねーんねーん··ころーりーよ··おころーりーよ···」