第5章 ****
ぎゅっ
「···何触るの」
「不安があるなら話してくださいね、でも太宰さんはマフィア幹部ですから私みたいな下っ端に話すことはありませんね···でも」
「·····」
「今だけは私に甘えてくださいね」
とくん···
(何これ···あたたかい)
「あっ額に冷タオルのせますね」
「···で」
「?」
「今だけは···この部屋に入った時だけ···"治"って呼んで」
にこっ
「はい、治」
ーーーーおさむ
親だった人達の口よりも
ひやっ··
「冷たいですか?」
「うん···冷たい」
「また後で来ますね」
「···うん(なつかしい)」
なで···
「おやすみ、治」
パタン···
ーーーー····
「た···たすけ····て·····〇」
「〇〇くん、できるかな?」
「······」
「····〇!」
バン