第4章 わらってわらって
コッコッコッ···ピタっ
(こ···怖かった···)
誰もいないのを確認して私は座り込む。
グスッ···
(我慢、しなきゃ)
コッコッコッ
「誰かいるのか?」
聞きなれた声がする
ひょい
「天音じゃねーか、どうした?··うぉ!」
ぎゅっ··
「···ちょっとこのまま」
「いいぜ、ずっと···」
タッタッタッ
ハァ、はぁ··
「天音!」
「···抱きしめてやるよ」
何で····私ばかり泣いて
中也には
笑顔なの?
君は···私の伴侶なのに
コンコン···
「太宰さんいますか?」
「入って」
ガチャ
「失礼します、首領がお呼びです。失礼しました」
パシッ
「ごめん!」