第3章 ほしいほしい
ーーーーー······
パタン
「治療終わりましたよ。」
「ありがとうございます」
「いえいえ、あまり無理はしないでください貴方は私と同じ異能力がないんですから」
「···天音さんは確か幹部の伴侶なんですよね?」
「伴侶よりは····なんだ?」
「ははっ、天音さんは面白いですね!」
「えっ?!そうですか!?」
ドア越しから聞こえる天音とマフィアの会話
(······あの女が言った意味分かった)
私は····
天音が欲しい
伴侶以上の·····
ガチャッ
「太宰さん、広津さんがお呼びですよ」
「······」
太宰さんが椅子から動かない。
コッコッコッ
ひょい
「太宰さん?」
「···すぅ」
(寝てる、とりあえず起こさないと)
ゆさゆさ
「太宰さん、広津さんがお呼び···!」
ぐいっ
チュ·····
「···!」
ガタン···ギュウ、ガタタッ
「····っ、あの!」
「静かに」
その言葉を最後に太宰さんの口がまた合わさる