第3章 ほしいほしい
コトッ
「ありがとう」
「ありがとな天音!」
「どういたしまして、どうぞおふたりとも」
「·····」
ちゅる
「んだよ太宰食わねーのか?」
「誰かさんと隣で食べるのはちょっとね笑」
ぶち
「あぁ?」
「まぁまぁ、私が間に座りますね」
「うめぇな!天音のパスタ」
「ありがとうございます。中也さん」
ちゅる
(····おいし)
「太宰さん?」
「あっ、美味しいね」
ふわっ
「お口にあってよかったです、あっ太宰さんそのまま」
ほっぺに付いたソースを私は指でとる
「·····!」
「付いていましたから」
かたん
ぷはぁ
「美味かった!」
「あっ中也さんちょっと待ってください」
私は中也さんの口を拭う
「うっ!」
「お腹空いていたんですね。口のまわりソースだらけですから」
「悪いな!天音のパスタがあまりにも美味かったからよ!」
「また作りますね」