第18章 たんたん 15歳
ぽん、なでなで
「それに太宰さんはもう"マフィア"にいるんですから怖い事はありませんよ(色々と怖い所あるけど)」
そっ
ぎゅむ
「·····」
「太宰さん??(私の手掴んだまま、全身包帯だらけの子)」
「··2人の時、こうして頭撫でて。不思議と落ち着くんだ」
ふわっ
「分かりました、太宰さんが安心するなら頭撫でてあげます」
天音の手は優しくて私よりやや小さい、時折感じる小さな痛みは、事務作業とかで出来た傷なのは分かる。
その小さな傷までも私は嬉しく感じる。
綺麗な何も知らない手より
人を理解した傷のある手を私は
「··好きだな」
なでなで
(···?、太宰さん?)
「私は、天音の手··好きだな」
「ありがとうございます」