第18章 たんたん 15歳
「んー、怒ると言うより」
「怒るより?」
「まだ、母との暖かさがほしいんだなって」
たんたん
『おや、坊や。この音が気になるのかい?これはね··』
「··神様を迎える太鼓の音だよ」
「?、太鼓?」
「天音は··神様を迎える為に太鼓を叩く家系ってどう思う?」
聞いても意味無いと分かってる。
私の家系はおかしいから。
実際に神様を迎えると言いながらも叩いてる相手は神様ではなく
「···死んだ遺影」
「私は家系とかは気にした事ありません。人にも色々な家系もありますから」
「神様と言う名の遺影に太鼓を叩くんだよ?」
「はい、人それぞれだな~~~···って気持ちですね」
「気持ち悪くない?」
「いいえ、気持ち悪くありませんよ」