第17章 焼き
(太宰さんは親を知らないんだな···)
私が出来ることは
「さっ、おいで」
すっ
(···柔らかい)
「···お母さんってこんな感じなの?」
「そうですね··我が子を抱きしめて"包むんです"」
「···包む···(優しい匂いする)」
☆☆☆
すぴーーー
「すぅ···すぅ····」
「寝ちゃった··(どうしよ、まだ書類終わらないのに····)部屋に行きますか」
私は太宰さんを抱き部屋を出る
カチャ
「失礼しますね」
(殺風景だな··基本的な物しかない)
そっ
「おやすみなさい」
太宰さんを寝かせ私はその場を離れる
そんな時だろうか