第17章 焼き
まだ太宰さんが死に場所を探しに来て何日かの日
じー。
「····」
(何を見てるんだろ)
チキチキ··
「死ねる」
「太宰さん!?」
パシッ
···チッ
「ーーっ!」
からんからん。
「···何で」
「怪我してないですか!?」
「してない」
ほっ···
「よかった···太宰さん、刃物は危ないですからね」
「死なせてくれないの?」
「死なせませんよ」
「なんで···」
「····太宰さんは、死んではいけないんですよ」
その言葉は私からしたらくすぐったい。
☆☆☆
じーーー····。
「····」
すらすら
(見られてる、小さい子供が見てる··)
カタン
「どうしました?太宰さん」
「···て」
「···?」
「···抱っこ、して」