第15章 ゆらよら
パタン
コッコッコッ。
(このマフィアには首領を初め色んな異能力者達がいる)
たたた
「·····」
すっ。
(あの子にも異能力があるなら。戦う、)
ぎゅ
(、のかな··?)
「太宰さん?」
「何処にいたの」
「首領の部屋にお話していましたよ」
「僕を置いていかないで」
(あれ?この子)
普通の男の子
「確か今日は勉強では。」
「終わった」
「早いですね太宰さんは」
「君は人を殺した事ある?」
「私は人を殺した事ありませんよ、少なからず··この先も」
「殺しを覚えた鬼は死ぬしかないんだよ」
「····?(殺し?鬼?)」
しゃがみ
「太宰さん、鬼は太宰なんですか?」
こくり
「泣いた赤鬼知ってますか?」
「知ってる」
「其れと同じですよ、赤鬼は優しい心の持ち主なんです。簡単に死ぬとか言うのはやめてくださいね」