第11章 わたしの
ぎゅっ
「明日も来てね」
「分かりましたよ。···治さん」
―――――·····
(原稿頂いた。国木田さんも安心····あっ)
「遅いです」
「ごめんなさいフェージャ」
すん
「····あの人の匂いがします」
「あの人?···あっ」
ぶっすーー。
「天音は誰かと?」
「それは····ごほん。さて中に入って夕飯作りますから」
(誤魔化した)
そう
私が太宰先生の家に住まない理由は
ちょっとしたフェージャの面倒を見てるからだ。
フェージャは異国の先生
以前原稿取りに行ったら
「お腹すきました」
って言うのをきっかけに
がさっ
「これは明日の朝ごはんですからね。ちゃんと食べること!お昼ご飯は良く外で食べるって聞いたからないですよ。」
ぶっす――
「僕もお昼欲しいです。··ただ話があるからで」
くすっ
「仕方ない先生ですね。おにぎりにしますか?」
「お願いします」