第11章 わたしの
ーーーーー····
~~···ふわっ
「香水変えた?」
「香水は付けませんよ。其れを言うなら太宰さんじゃないですか~」
「····私以外の匂いがするのは嫌だな」
「そりゃ私は出版社で働いてますから、色んな先生方の匂いも移りますよ」
むすーー···。
「気に入らない匂いがする」
「拗ねないでくださ···きゃっ!」
ぐいっ
ぎゅっ
「君は私の天音。本来なら他の奴等と話して欲しくない」
(嫉妬)
「でも···」
「だから今日は私が君の家に行くよ」
さあぁ
「えっ」
やっ
やばい
「いやいや··それは駄目ですよ。先生の家はここなんですから···ね?」
「····私知ってるよ」
「えっ··何を···?」