第10章 ゆびきり
(落ち着く。···抱きついてるだけで夢を忘れられる。)
でも。もっと欲しい
私と天音だけの○○
○○の○○じゃなく
「·····私だけの"天音"」
「?(なんだろ)」
「ゆびきりって知ってる?」
「はい。私が小さい時よくお母さんとしましたよ」
「私も昔····いやなんでもない」
「太宰さん」
「なに?」
「ゆびきりは嫌いですか?」
きらいだよ。
ゆびを切るんだもの
ニチャニチャした笑いをしながら
「····わからない」
ゆーびきり
げんまん
「そしたら··私ともし"約束"をする時が来たら"ゆびきり"はやめましょうね」
「其れじゃ意味ないよ」
「約束の全てがゆびきりではないんですよ。」