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人間失格 -愛-

第8章 ごはん



ガチャ
「まぁベッドはありますね、先生はダブルですか···」

「ちゃんと枕も2つあるよ!」

「枕はいくらあっても問題ありませんからね!さて··明かりが付くランタンとかそこら辺ですね」

「······っ、あのさ」

「はい?」

「天音は怖くないのかい?私が···」

「何を?」

「だって···。平然といるから」

「まぁ太宰先生の為ですから。······先生時間ありますか?」

「時間?あるよ」

ぐいっ
「さっ!」

「うわっ!」

ぼふん
「太宰先生が落ち着くまでこうしてますね。あっでもこの事は誰にも内密に」

「···何処まで優しいんだい?天音は」

「性格ですね。先生はもう家もある、こうして私がご飯を作って食べる····それだけで貴方は充分ですよ」

「私もまだまだ子供だね。こんなに女の人が暖かいなんて····ちょっとだけ、寝かして」
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