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兄は戦国武将〈イケメン戦国〉
第8章 おいで?
家康が視線を送った先には佐助と謙信の姿があった
「良いんですか?」
「・・・・・」
隠れ家を出た葉月を追いかけていた謙信は
佐助に声をかけられてもじっと二人の様子を見ていた
「俺ではなく葉月が決めることだ」
葉月と出会った当初は
"厄介者が増えた"としか思わなかった
数ヵ月・・・たった数ヵ月同じ城で生活しただけ
厄介者から親しい者へと変わった
「行くぞ」
「はい。謙信様」
葉月が奴を選ぶなら今は退いてやる
"今は"・・・・・な
謙信は二人に背を向け歩き去っていった
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