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兄は戦国武将〈イケメン戦国〉

第5章 お断り


「お前っ!信長様に何て言う口の聞き方だ!!」


いつの間にか側まで来ていた男が
目を釣り上げ怒鳴ってきた


『その様なことを申されましても
無理なものは無理なのです』


つんとそっぽを向き反論すると
男はワナワナと震え目を釣り上げた


「お前は・・・・何故ここにいる?」


頭を降った時に打掛けがずれ顔を見られてしまった
目を見開き驚いた信長だったが
眉間にシワを寄せ厳しい声を出した


『お心当たりがお有りかと思いましたが
お忘れでしょうか?
それならば、ついでに私のことも
お忘れくださいませ』


"失礼いたします"とにっこり笑顔で言い
クルリと向きをかえ近くの森の中へと走り出した
後ろでは兄さまの"連れ帰れ"と言う声に
返事をした声が一人ではなかったことに気が付いた


『どうしましょう。
このままでは直ぐに追い付かれてしまいますね』


困りながらも走り続けていると・・・


「葉月さんっ!」


『まあっ佐助くんナイスタイミングです』


「何があったの?」


小走りに走りながら
信長が兄さまである事以外の出来事を
佐助くんに簡単に話した


『ですので諦めていただく為に
私は死ななくてはなりません』


「早速、あれが役に立ちそうだね
出口で待ってる、目印を間違えないようにね」


そう言い佐助は音もなく消えた
間もなくして葉月は崖に到着した
そこへ馬に乗った男が二人追い付いてきた


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