第3章 旅の始まりは突然だけど準備はしっかりと行いましょう
「悟空、悟浄みたいに足を上げても全くかっこよくないからね?」
「もー、うるさいってばー!」
そして現在、悟空の反抗期に涙を流しているのは語り部である、私、立花 祭である。
はっきり言って都市部で色々と帰る方法を考えたり、調べたりもしたのだが、変な黒服の僧侶との出会いだけで全く進んでいない。
ただ、金と近所の人達と仲良くなると言うだけの日々を過ごしていたが、人と違うことが1つあった。
私は都市部に行く旅の途中で妖怪たちに襲われ、そのグループの1人から呪いを受けてしまったのだ。
呪いは「若返りの呪い」といい、術者本人が呪いを解くか、術者を殺すしか方法がないと何故か術者本人に説明された。
幸い、効力も術者と呪われた人物の距離に影響されるらしく、急な若返りは起きていないのだが、この10数年で10代の頃まで年齢が戻ってしまった。
若返りの呪い?
なんて羨ましい!
なんて、言う奴もいたが、受けている側は地獄で、いつ自分が思考も出来ない年に、いや、生まれる前に戻って存在自体消えてしまうかもしれないと言う恐怖に怯えていた。
最初の数年間だけだが、
いや、もうこれ考えても仕方ないなと諦めてたんですよ。
そしたら、再会した江流がすごく寂しそうな顔するし、たまたま話をした悟空も抱きついてくるもんだから自分なりに解決策探ってたんですけど、
まさか、4人の旅に同行なんて、逆に死亡フラグたちますやん。