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イケメン戦国 《短編集》

第20章 「愛らしい小娘」/明智光秀


「今のお前は愛らしいからな。
まあいつものお前も当然そうだが……。
いつもより小さいと、
そう感じてしまうのかもしれないが」
「光秀さんの身長が高いだけですっ」
「そうか?」

くすくすと笑う光秀さんを見つめながら、
普段はどうかと振り返ってみると、
やっぱり成人した普段の私の身体でも、
光秀さん首ほどまでしか私の身長はない為に、
いつも見上げていることが多かった。

今はいつも以上に光秀さんが大きい気がして、
胸のドキドキが抑えられないのだ。

「早く戻れるようになるかな……」
「そうか?俺はこのままでも良いと思うが」

ぼそっと呟いた言葉が光秀さんに聞こえたようで、
意外な答えを返されて私はじっとその瞳を覗き込む。

「元服する前のお前の姿を見ることは叶わなかったからな。
こうして偶然とはいえ、
見ることが出来て俺は素直に嬉しいんだが……」

私の頭にそっと手を置いた光秀さんは、
見上げている私の瞳をじっと見つめながら優しげな笑みを浮かべている。

ああ……相変わらずずるいな。
今日は苛める気はなく、
甘やかしているつもりでいるようだけれど、
やっぱり光秀さんはズルいや。
だっていつも何気ない仕草でも言葉でも、
私は簡単にこうして胸の鼓動が高鳴ってるんだから。


私の身体が戻れるまでの間、
きっとあと少ししか時間がないのかもしれないけど、
久しぶりに大好きな人と過ごせる幸福を噛み締めて、
私は不本意にもこの状況を嬉しく思っていた。


【the end】
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