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イケメン戦国 《短編集》

第3章 「会いたくてたまらない」武田信玄


五百年後から来たという天女と恋仲になり、
俺はとうに諦めていた思いや考えた事などなかったこと。
いつしか純粋無垢で心優しい彼女に与えて貰った。

五日ほど前から、
信長に呼ばれて安土に里帰りしている彼女が今日、
やっと帰って来るのだ。
今までこんなにも誰かに会いたいなんてことを思うのは、
一体いつぶりなのだろうか。
それとも今回が初めてだろうか?

幸村に怒られるだろうが甘味を食べつつ、
愛おしい天女の帰りを待つことにする。




しばらくして城の外が騒がしくなったことで、
俺は天女と同行していた佐助が帰って来たことがわかった。
自室から素早く出て城内へ歩いてくる天女に優しく「お帰り。」と声をかければ、
とても嬉しそうな顔をして、
「ただいま帰りました、信玄様。」とにこやかに言うのだ。

「久々に会えたんだし、沢山甘やかしてもいいよな?」
と、小さな体を抱き寄せて言えば恥ずかしそうに、
顔を赤らめながら小さく分かりやすく頷いた。

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