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イケメン戦国 《短編集》

第16章 「永遠の愛」/織田信長


幼い頃から時折夢を見る。
それはあの有名な織田信長と共に暮らしている夢。
いつも飛び起きては夢だと自分に言い聞かせる。
でも何故かそう思う度に胸のモヤモヤが濃くなっていく。
そして夢の中の私はとても幸せそうにしているのだ。

いつもいつも、
この夢を何故見るのか分からないまま、
いつの間にか私は成人して就職するようになった。
今でもこの夢は時々見ることがある。

そして思うのだ。
『私は幸せそうだ』と。
どうして私と言えるのか、
もしかしたら違う人と自分を重ねているだけかもしれないのに、
私は何故かそう確信しているのだ。


私は今、
昔から大好きだった服作りの仕事をしている。
つまりデザイナーになったのだ。
何故か昔から手先だけは器用だったから、
服が解れた時なんかは、
母に頼まず自分で縫い合わせて元に戻していた。

高校生になってからは、
友人のコンサート用の衣装を作ったことがあった。
それを着た友人に褒められたことで、
私はますますデザイナーという夢に没頭し始めた。

そして今日は取引先の会社との会食があるらしい。
先輩が言うには会食という名の宴会なんだとか。

初めて参加する私は緊張でハラハラしていて、
こういう時こそ早く帰りたいと思ってしまう。
だけどこの会食は全員参加なんだとか。

取引先の会社はすごく有名な会社で、
知らない人はいないといえるほどの大手企業だ。
そんな大手の会社のお偉いさんと、
こうして話せる機会は滅多にないだろうと、
自分を震え上がらせて会食の席に着いた。


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