刀剣乱舞/Manus in manu~手に手をとって~
第12章 鶴丸さんが来た!
暑い夏真っ盛りの日、冬が似合いそうな、今の季節とは不釣り合いな真っ白な刀が鍛刀された。
「よっ。鶴丸国永だ。俺みたいのが突然来て驚いたか?」
この本丸にもやっと、鶴丸さんが来てくれた!
伊達の皆が喜ぶだろうなぁ!
「きみが俺の主かい?」
「はい、よろしくお願いします」
早速鶴丸さんを連れて伊達の部屋に案内すると、鶴丸さんはスパーンと障子を開けて、
「よっ!鶴丸国永だ!驚いたかっ!」
「「鶴さん!」」
「国永…」
「主ちゃん、鶴さん鍛刀してくれたんだね!!」
「そうなの、やっと来てくれたよ。今日の夜は歓迎の宴なので光忠よろしくね!」
「オーケー!僕に任せてよ!」
皆嬉しそうだ。積もる話もあると思い、伊達部屋を後にした。
早く鶯丸さんにも大包平さんを、会わせてあげたいなぁ。
突然の宴で準備が大変だろうと思い、私も微力ながらお手伝いさせて貰うことにした。
鶴丸国永という刀の噂は色々と耳に入っているので、明日からはより一層この本丸も賑やかになるのかな、と自然と頬が緩んだ。
そしてその夜、鶴丸さん歓迎の宴が開かれた。
新しい仲間に会えたことでみんな騒いで、本当に嬉しそうで。この時ばかりは本当に審神者やってて良かったなぁと思う。