刀剣乱舞/Manus in manu~手に手をとって~
第11章 こんたくと?
昼餉を食べてから自室に戻り、暫くテレビを見てくつろいでいると、主ちゃん、ちょっといいかい?と光忠の声が聞こえた。
なんだろう?と執務室に行くと、光忠がお菓子の試作品なんだけど、食べてみてくれるかい?と言ってほうじ茶のプリンを作って持ってきてくれた。
「何それ!ほうじ茶は私の大好物なんです!ほうじ茶アイスとかほうじ茶チョコとかもう堪らない!」
「知ってるよ、今日もずんだ餅と一緒に飲んだよね」
「さすが光忠!わかってらっしゃる!」
「主ちゃんのことなら大抵はね…」
「さすが本丸のお母さん!」
「う~ん…それはちょっといただけないなぁ…」
光忠は困ったように笑っている。
でも本当にお母さんみたいなんだよね!お料理も美味しいし、身なりに口うるさいし?見た目はホストなんだけど…
早速一口食べると、滑らかな舌触りにほうじ茶の香ばしい風味が口に広がった。
「おいっしぃぃぃ!!」
「本当かい?」
「うん、うん!光忠これ私大好き!」
「嬉しいなぁ、作った甲斐があるよ」
「また作って~」
「オーケー!任せてよ!」