刀剣乱舞/Manus in manu~手に手をとって~
第36章 嵐の夜
指摘された和泉守はピタリと手を止め自身の畳んでいる洗濯物を見つめた。
「だーっ!こんな細かい作業やってられっか!やめだやめだ!国広頼むっ」
ぐしゃぐしゃっと両手で頭を掻き毟り、畳んでいた粟田口の誰かのシャツを堀川へと放り投げる和泉守。
そして今度は彼女の持っている洗濯物へと視線を向けた。
「あんたこそそんな握りしめたらシワになるんじゃねーのか?つーか…そんな顔して意外と好きものだったんだな」
「は!?好きものって??」
和泉守の言葉に首を傾げながら持っている洗濯物に目をやると、小さめの赤い布が手に収まっている。畳もうと洗濯物の山から手に取ったものらしい。
知らず知らず握りしめていたその布を広げてみると、それは紛れもなくパンツだった。誰のかは分からない。
「キャアッ!!パ、パンツ!!」
思わず真っ赤なパンツを放り投げると、真上に飛んでしまったパンツは彼女の頭に被さってしまった。
「ひやぁぁぁぁっ!!」
その光景に広間がクスクスと笑いに包まれていると「審神者様ー!」と焦った様子のこんのすけが突然姿を見せた。
「わあっ!!どうしたのそんなに急いで…」