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刀剣乱舞/Manus in manu~手に手をとって~

第35章 お風呂での秘め事


私だけ振り回されている気がして恥ずかしくて堪らなくなり、後ろを向いて猛スピードで身体を洗う。
記憶にはないけど髪の毛は酔ってる間に洗い終わっていたようなので助かった。

黙々と身体を洗っていると何やら視線を感じるような気がして、そっと後ろを見ると


「!!」


大倶利伽羅さんがじっとこっちを見ていた。もしやずっと見られてた?嘘でしょ…


「な、何見てるの!?えっちっ、ばかぁ!!」

「随分な言いようだな…」

「だ、だって見ないでって言ったのに、ひえぇ」


急いで体に残っている泡をすすいで風呂場を出た。

心臓が忙しなく動いているせいか、身体を拭いている手もぎこちない。
すると、大倶利伽羅さんが上がったようで浴室の扉が開く音がした。急いで自身の体にタオルを巻き、彼の裸を見ないようにしてバスタオルを差し出す。


「ど、どうぞ」

「ああ…」


髪をタオルドライしていると脱衣場に身体を拭く布が擦れる音だけが響いて、なんだか妙にドキドキしてしまい誤魔化すように洗面台にあるドライヤーを手に取った。

身体を重ねている時以外で二人とも裸なのが、どうしても慣れなくて緊張してしまう…


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