刀剣乱舞/Manus in manu~手に手をとって~
第35章 お風呂での秘め事
慌てて足を閉じ顔をあげると、大倶利伽羅さんの体が視界一杯に広がり心臓が飛び上がった。
しっとり濡れている少し長い赤い髪の毛の先から滴り落ちる水滴が、カーンのネックレスが揺れている引き締まった褐色の胸元をツーっとゆっくり垂れていく。その水滴が段々と肌を伝って下に降りていき、割れた腹筋をなぞっていく…
その色気が凄まじく、胸の内がドキンとして自然と熱の籠った吐息が漏れ出てしまう。
「お、くり…から…」
大倶利伽羅さんに触れたくて…キスして欲しくて、名を呼ぶと「…なんだ」と優しい声で問われた。
「キ、キスした、い…」
掠れた声で懇願しおずおずと手を伸ばすと、片手で髪を掻き上げた彼が満足そうに少し目を細めた。そしてその精悍な顔立ちが近付いてきてゆっくりと唇が重なる。
「ふ……ん、…」
唇を吸われて、舌先で舌を擽られてねぶられる。咥内を我が物顔で侵食していくそれに思考は奪われ、体に熱を灯していく。
お風呂のせいで体が熱いのもあるけど、それ以上に焦がれている相手から与えられる熱にクラクラした…
唇が深く絡み合ったまま腰を撫でていた手が慣れた手付きで下に降りていき、内腿を触り再び秘裂をまさぐった。