刀剣乱舞/Manus in manu~手に手をとって~
第34章 神気
「でも本当に良かった。演練で片思いしてるって言っていた時のあなたは辛そうだったから…幸せになって欲しいなって思ってたの。今はすっごく幸せそうで本当に嬉しい!」
「ありがとう…」
それからも女子トークを肴にお酒を飲んでいたんだけど…
…
…
なにやらいつのまにかゆらゆら揺れている事に気付いた。ふわふわしてて気持ちいい~
「…あ……主ちゃん起きたのかい?」
「んー?あれぇ?みつただだぁ…」
「あはは、まだ酔ってるみたいだね」
いつの間にか大倶利伽羅さんにおぶられてて、目の前には自分の本丸!
「わあ!もう本丸~なんで?どこでもドア使ったの~?」
「誰だ…こいつにここまで飲ませたやつは」
「あのお友達さんだろうね…あの子も主ちゃん以上に出来上がってたよ…」
今日は楽しくて飲みすぎちゃったぁ…
「光忠と伽羅ちゃん、今日は本当にありがとうねぇ…二人とも大好き…何でも言うこと聞いちゃう~」
「こらこら、そんな事軽々しく言っちゃ駄目だよ」
光忠にぺちんと軽く額を叩かれてへらっと笑う。
でも本当に良かったなぁ。彼女と燭台切さん…最初に見かけた演練の時みたいにとっても幸せそうだった。
いつまでも幸せでいて欲しいなぁ…
そう思いながらおぶってくれている大倶利伽羅さんを後ろからギュッと抱き締めた。