刀剣乱舞/Manus in manu~手に手をとって~
第2章 出会い
それから4ヶ月があっという間に過ぎ、所有する刀は、山姥切・燭台切・前田・厚・乱・和泉守・太郎・長谷部・薬研の9振りになっていた。
私は慣れるまでに時間がかかる性格なので、鍛刀も少しずつ行っているのである。
その頃には私も本丸での生活にすっかり慣れて、一人で自室で寝るようになっていた。
この日は国広くん(山姥切)と共に、新たなる刀を迎えるべく鍛刀部屋で鍛刀を行っていた。
資材を投入し終わり時間を見ると、3時間と表示されている。
「3時間ということは太刀の可能性が高いのかな?」
「そうだな、和泉守のように打刀という可能性もあるが…」
…
…
「綺麗…これは、龍?」
「そうだな…」
鍛刀が終わり鞘から刀をそっと抜くと、刀身に彫刻が施されている刀だった。
「国広くん、見て…凄く綺麗ね…」
「あぁ…写しの俺とは、「またそんな事言う!!」……」
お決まりの国広くんの言葉を遮り、グッと言葉を詰まらせている彼を横目に、期待に胸を膨らませいつものように刀に手を添え集中する。
そしてブワッと桜が舞った。
この瞬間は何度やっても緊張してしまう。