刀剣乱舞/Manus in manu~手に手をとって~
第33章 幸せな痛み
かなり柔らかくなった。
受け入れる準備が整ったか…
ぐちゅりと卑猥な音を響かせながら指を引き抜き、蜜を纏っている自身の指を堪らず舐めた。
「や、やだっっ!汚いっ!」
「…ん、汚くなんてない」
嫌がる彼女を無視して思いのままぴちゃ、と音を立て蜜を舐めとる。
…あんたの身体で汚いところなんてない。
――それよりも…そろそろ自身が限界だった。
「…いいか」
俺の言葉の意味を理解したのか彼女がこくりと頷く。
下着を素早く脱ぎ去ると、ぶるりと腹に付くほど勃ち上がった雄が今か今かと存在を主張していた。
彼女の足の間にゆっくり体を割り込ませ、昂ぶりに手を添え蜜口に宛てがうと、まるで早くとでも言うように吸い付いてくる。
逸る気持ちを抑えながら馴染ませるように擦りつけた。
「……挿れるぞ」
「…っ!!」
すると俺の腰がグッと彼女の足に挟まれた。
不安がっている。
表情から見て取れた。
お節介な同室の馴染みが、初めて男を迎える時はとてつもない痛みを伴う、と言っていたのが頭に過ぎる。…聞いてもいないのに散々説かれたその言葉。
「やめるか…」