刀剣乱舞/Manus in manu~手に手をとって~
第25章 真夜中の出来事
もじもじしながら答える私の隣で、鶴丸は目を見開いている。
え…?私なんか変なこと言ったの、かな?
あ!擬音だらけだから、意味が分からなかったとか?
「お、驚きだぜ…お子さまの恋愛じゃないか。きみ達はそれで満足しているということなのか?まさかそこまでとは…何と言ったらいいのか、ああ…これは考えものだな…どうしたもんかな…」
好き勝手な事を言いながら、鶴丸は頭を抱えている…
「伽羅坊がそこまで奥手だったとは、いやあ、驚いた驚いた…」
「そんなに驚くことじゃないと思うんだけど…」
「よし!俺に任せろ」
「え?…な、何を?」
「伽羅坊がその気になるように、俺が手助けをしようじゃないか!」
「はあ!?」
何を言い出すのかと思えば…
手助けって何?
鶴丸には悪いけど、ろくでもない事を考えていそうで怖すぎる。
「あのぅ…申し訳ありませんが、ご遠慮させていただきます…」
「遠慮なんてする必要はないぞ!大船に乗ったつもりで任せておけ!!」
「待って待って!そんな風に言うけど、私達お付き合いしてまだ二ヶ月ちょっとしか経ってないんだよ?全然奥手じゃないもん、それに私今のままで十分幸せだし手助けなんていらないです!」