刀剣乱舞/Manus in manu~手に手をとって~
第24章 万屋デート
手を視線の位置まで上にあげて瓶をカラカラと揺すると、色とりどりの飴も揺れて、太陽の光でキラキラと七色に輝いている。
「主に差し上げたくて…弟達と私からの少しばかりのお礼ですので、気になさらんで下さい」
「ありがとうございます…」
一期さんのロイヤルスマイルが炸裂している…
ああっ眩しいですぞ!そして今日も素敵ですな…と心の中で思い、一期さんと短刀ちゃん達と別れた。
その後、光忠からは鶴さんと貞ちゃんと一緒に作ったんだよと、私の大好きな本格的なほうじ茶チョコタルトを貰い、朝の出陣&遠征部隊を貞ちゃんと共に見送り執務室に戻った。
お礼が欲しくてバレンタインにお菓子をあげている訳じゃないのに、毎年お礼を渡されて本当に申し訳ない。そんな私の気持ちを汲んでくれてか、皆ちょっとした物なんだけど…それでも気になってしまう。
「主!おやつの時間だぜ~」
「もうそんな時間?じゃあ早速貞ちゃん達が作ってくれたタルトをいただこうかなぁ~!」
「みっちゃん監修の自信作だ!タルト部分は俺が作って、チョコの部分は鶴さん、飾り付けはみっちゃんだ!」