• テキストサイズ

刀剣乱舞/Manus in manu~手に手をとって~

第24章 万屋デート


思わず体が跳ねてしまったら、クツクツと笑われた。
からかわれている…


「じゃあ、こっちにします!!」


すっかり調子が狂ってしまった私は、変に大きな声を張り上げ、大倶利伽羅さんの選んだ色を取り誤魔化すようにレジに向かった。

会計を済ますと、大倶利伽羅さんが荷物をさっと持ってくれて、更にまた手を繋ぎ引っ張られる。

心臓がせわしく動くのが止まらない。今日で何年か寿命が縮まった様な気がする…
でも、本当に楽しかった。
この後出陣部隊を見送らなければいけないので、そろそろタイムリミットだ。

楽しい時間はあっという間に過ぎてしまうのは何故だろう。
もう本丸に着いてしまった。


「大倶利伽羅さん、今日は有り難うございました!とっても楽しかったです」

「あぁ…俺も楽しかった」


大倶利伽羅さんも楽しんでくれたんだ…
引っ張り回しちゃったから嫌だったかなって心配だったけど、良かった。思わず笑顔がこぼれる。


「出陣する部隊がそろそろ来ると思うので、私はこのままここにいますね」

「…わかった」


荷物を受け取り、夢の時間はこれで終りと思いゲートに向かおうとすると、二の腕を掴まれ引っ張られた。
突然の事に足が軽くもつれてたたらを踏んでしまい、彼の胸にドンッとぶつかった。


/ 1260ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp