刀剣乱舞/Manus in manu~手に手をとって~
第24章 万屋デート
その中の半透明の綺麗な黄緑色の、バスチェア等のアイテムがセットになっている商品が目に留まる。
色違いのオレンジのも可愛い~
どっちも捨てがたいなぁ。うーん、自分では選べない…
「大倶利伽羅さんは、オレンジと黄緑色どっちがいいですか?」
「…」
「どうかしました?」
「どっちがいい、か……俺に聞くということは…一緒に入るということか?」
「へ?」
「…」
大倶利伽羅さんを見上げると、同じくこちらを見下ろしている彼と視線がかち合う。
そしてさっき言われた一緒に入る…という言葉を思い返して、ポワワワーンと、二人で湯船に浸かっている図を勝手に想像してしまい、途端に羞恥に襲われた。
「お、大倶利伽羅さんのエッチ!」
「えっちとは、何だ…」
「えっ!」
大倶利伽羅さんの顔を見上げると、首を傾げている。
なんだか不自然な感じがして、きっと知ってるのに知らないふりをしてる…と思った。
「大倶利伽羅さんの助平!!」
「……否定はしない」
「…ッ!」
動揺している私の横で、大倶利伽羅さんはすっと腰を屈めて私の耳元で「…こっちが良いんじゃないか」とオレンジの方をトンッと人差し指で触れた。
耳に吐息がかかってびっくりして横を向くと、間近に心底格好良い大倶利伽羅さんのお顔…
「!!」