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刀剣乱舞/Manus in manu~手に手をとって~

第24章 万屋デート


ぶつけた鼻を手で押さえながら、彼に抗議すると「服ではなくてこっちにしとけ」と言って私の手が大倶利伽羅さんの大きい手に包まれた。更に指先が絡む。


こ、これは俗にいう恋人繋ぎというやつでは!?


大倶利伽羅さんがこんな大勢の人前でそんなことするなんて信じられなくて、思わず握られた手を凝視してしまった。

どことなく甘い空気を漂わせている大倶利伽羅さんが珍しいらしく、街行く人々も少し驚いた風に彼を見ている。他の女性からは熱い視線が送られている始末だ。

そりゃそうだ、慣れ合わない大倶利伽羅という刀剣がこの人混みの中で、恋人繋ぎをして歩いているのだから!
手を繋がれている私でさえ信じられない…


もしや死亡フラグが立っているのでは…それとも夢か?それとも…いつの間にか別の人と手を繋いでしまっている?
だ、誰だお前!いつの間に!!ってパターン?

思わずチラリと大倶利伽羅さんを見上げたけど、間違いなくうちの本丸の大倶利伽羅さんだ…

嬉しすぎてテンションの上がってしまった私は、万屋に着いた途端彼の手を引っ張って早く早く、とバス用品の所に誘導した。

売り場に着くとお洒落なアイテムが沢山陳列されている。


「凄い!種類がありすぎて迷っちゃいますね!」

「こんなにあるんだな…」



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