刀剣乱舞/Manus in manu~手に手をとって~
第6章 ある日の出来事 2
出陣まで時間があいたので、昼寝でもするかと思い、いつもの木陰に行くと…
俺の気に入りの昼寝場所に主が寝ていた。
何故こいつがここで寝ているんだ…仕方がない、他を探すか…とその場を離れる。
「主~どこにいらっしゃいますかー?」
長谷部があいつを探しているようだ。
それにしても相変わらず主、主とうるさいやつだな。
すれ違い様に「大倶利伽羅、主をおみかけしなかったか?」と聞かれたが、面倒なので「知らんな」と答えた。
「主、風邪気味だというのに一体どこへ…」
長谷部の言葉に耳を疑う。
風邪気味だと?それなのに外で昼寝?あいつはバカなのか。舌打ちしてあいつの様子を再度見に行った。
「おい」
声をかけるも起きる様子がない。
最近は忙しかったからな。余程疲れているんだろう…
はあ…なんで俺がこんなことを。
このままここに放置する訳にもいかず、俺の上着をかけてやり、部屋へ運ぶため仕方なく抱き上げた。