刀剣乱舞/Manus in manu~手に手をとって~
第21章 祝杯とイタズラ
その後彼女を部屋まで送り、自室に戻った俺は、国永の姿に愕然とした。
国永が彼女と揃いの服を着ていたからだ。
なんとも不格好だが、国永と彼女が同じ格好をして、仲良く行動を共にしていたと思うと…
胸の内に怒りが沸々と湧きあがってくるようだった。
「おっ、伽羅坊!眉間のしわが凄いぞ」
「……チッ!」
「なんだ?何を怒っているんだ?」
「鶴さんのその格好、格好悪すぎるから見てるだけでイライラするんじゃないかな?」
「おいおい、言っておくがこれは主とお揃いだぞ!主のはスカートがヒラヒラしていて、スカートから覗く尻が可愛いかったなあ」
「ちょっと鶴さん!」
尻が可愛い、だと?
はっ、ふざけるのも大概にしろ。
彼女が進んであんな格好をするはずがないと思ってはいたが…やはりお前か。
プツンと、俺の中で何かが切れた。
「……お前があいつに着せたんだな」
「…ッ!!待て!伽羅坊っ早まるな!」
「…もう遅い。国永、一度死んでおけ」
ドカッ!! ガッシャーン!!
ギャアアー!わああぁぁ~!ふんぎゃぁ~!
「はbjfばこrぎ!!??」
「伽羅ちゃ!!何で僕までーっっ!?」
「伽羅、俺は関係ないだろーー!」
「……ふんっ」
3人の悲鳴が響き渡り『うるせーぞっ』と他の部屋から怒号が飛び交っていたが、俺の知ったことか。国永が悪い…
大倶利伽羅side、終