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刀剣乱舞/Manus in manu~手に手をとって~

第21章 祝杯とイタズラ


万屋について、バレンタイン特集の陳列コーナーをみて悩んでいると


「ばれんたいんとやらか」

「うん、鶴丸バレンタインデー知ってるの?」


鶴丸を鍛刀したのは去年の夏なので、鶴丸にとっては初めてのバレンタインデーだ。


「乱に聞いたぞ、ばれんたいんとは好いた男に女がちょこを渡して告白する日なんだってな」

「それもあるけど、大事な家族とか友人に渡したりもするんだよ」

「そうなのか?」

「うん、だから今年も皆に渡すの、鶴丸は何かリクエストある?」

「きみが作るのか?」

「そのつもりだよ。人数が多いから少しずつになっちゃうけど…」


毎年少しずつだけど増えていく刀剣に一人一人渡すのは結構大変で、つい簡単なものになってるけど出来るうちはなんとか作って渡したい、って想いがあって。
去年は生チョコを作った。次郎ちゃんと乱ちゃんがチョコを刻むのを手伝ってくれたのが凄く助かったのを覚えている。


「じゃあ、くっきーとやらが食べたい!前に三日月のじいさんが主の作ってくれたくっきーが美味しかったと言っていたからな」

「そんな嬉しいこと言ってくれてたの?じゃあクッキーにする!配分は少なくなるけど、いい?」

「勿論だ!」


本丸にあるオーブンをフル稼働すればなんとか人数分作れるはず…。皆の分はマーブルクッキーにしよう。
大倶利伽羅さんには、別に作りたいな…ちょっと照れくさいけど。



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