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刀剣乱舞/Manus in manu~手に手をとって~

第18章 定例会義


そして明日の予定を大倶利伽羅さんに伝えていなかった事に気付いた。

明日は本丸に帰る前に以前住んでいた近くの公園に寄る予定だ。お墓参りも叶わないしせめて両親との思い出がある場所に行きかったから…

光忠と行くと思っていたので急に大倶利伽羅さん変わったことに動揺して、すっかり言い忘れていた。

大倶利伽羅さんは一緒に来てくれるだろうか。『慣れ合うつもりはない』ときっぱり断られてしまうだろうか…


「大倶利伽羅さん…」


少し緊張しながら彼の名前を呼ぶと、大倶利伽羅さんは静かにこちらを見た。


「明日、私用で行きたい所あるんですけど、本丸に帰る前に一緒に行ってもらえませんか?」

「それなら光忠から聞いている」

「え?それはご一緒してくれるという事ですか?」

「あぁ」

「ありがとうございます!…ひょっとして、明日の服も持ってきてたりします?」

「光忠に渡された、問題ない」


よかった。一緒に来てくれるんだ。

…それにしても光忠、大倶利伽羅さんの服まで渡してあるなんて流石だなぁ。
そういえば光忠はどうしても外せない用事というのは済んだのだろうか。今頃皆本丸で何をしているのかな?そんな事を考えていたら


「時間だな」


ふいに大倶利伽羅さんの声が聞こえた。
時計を見るともう45分で。


「もうこんな時間!」


二人で部屋を出て、懇親会会場に向かった。


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